留学特集
2016.02.21

ホームステイを最大限に楽しむコツ

一般家庭に滞在し、現地の生活や異文化を体験できるホームステイ。生活体験だけでなくボランティア体験や語学研修、ファームステイなどオーダーメイドでアレンジできるプログラムも増えています。工夫次第で何倍も楽しめる可能性も大。今回は、1956年以降53年に渡りホームステイを手がけている(社)日本国際生活体験協会(EIL)の新井恵美子さんにホームステイを最大限に楽しむコツをうかがいました。

自分の気持ちを伝えたい─その意思が生きた語学の習得につながる

sp-162-2 sp-162-3 sp-162-4

「語学学校では、授業を“受ける”わけですが、ホームステイの場合は、ホストファミリーとお互いコミュニケーションを取りながら現地の言葉を学ぶことになります。言葉を習得する必要性が、より生まれてくると思いますよ」。1956年以降53年に渡りホームステイを手がけているEILの新井恵美子さんは、ホームステイならではのメリットをそう話します。「家族の一員として受け入れてくれるホストファミリーに対して、自分の思っていること、感じたことを伝えたいという気持ちがおのずとわいてきますよね。自分の本当の気持ちを伝えたいという意思が、現地の言葉を一生懸命学ぶモチベーションになると思うんです」。 さらに、授業のように課題やテーマが決まっているわけではないので、興味がある分野から語学習得に取り組める点も魅力です。「たとえば、料理好きな人なら、料理に関する表現やわからないレシピをすぐにファミリーに聞くこともできますし」。  そして、異文化や現地の生活に日常的に触れられるのが、なによりの醍醐味。「文化や生活様式の違いを学び、受け入れることは、ホームステイで得る大きな収穫だと思います。生活習慣をホストファミリーにフランクに尋ねることができるわけですから、生活を学ぶ上ではホームステイは一番いい方法ではないでしょうか」。

オーダーメイドのアレンジはまずは相談することから

 最近では、一般家庭での滞在に加え、さまざまな体験をアレンジできるプログラムが増えてきました。EILが紹介する個人ホームステイのプログラムでも、生活体験プラスアルファのアレンジが可能です。「アメリカやニュージーランド、トルコなどでは、ボランティア体験ができます」と新井さん。ボランティア活動の内容は、アメリカならば、環境保護活動や小中学校訪問、病院でのボランティア、図書館の業務など。ニュージーランドでは学校訪問など。トルコでは環境保護活動や農業活動など。基礎的な語学力は必要ですが、「たとえば学校を訪問して日本文化を伝える場合、ビジュアルでわかるような資料を用意するなど事前に準備をしておけば、身振り手振りを交えてのプレゼンテーションは十分可能ですよ」。学校訪問のボランティア活動を行った参加者からは、「子どもたちが思っている日本の姿と、自分が伝えたい姿にギャップがあり、とても有意義な意見交換ができました」などといった喜びの声が多いそう。「ボランティア活動では、達成感を味わう方が多いようです。人になにかを伝えたいと思うと、現地の言葉をもっと勉強しなければというやる気にもつながりますよね」。  また、EILが紹介する夏のスペシャルプログラムでは、マンツーマンの語学レッスンをつけることができるといいます。「日常的に現地の言葉を使わなければならない環境にいる上、語学レッスンでは基礎的な部分をじっくり教わることができるので、語学力を高めたい方には効果的です」。  ニュージーランドならファームステイなど、ほかにもリクエストに応じたアレンジが可能。「その時々の受け入れ状況によるので100%保証はできませんが、リクエストしていただければ現地に問い合わせますよ」。まずは、相談することから。自分の工夫次第で、何倍も楽しめるホームステイになるかもしれません。

コミュニケーションのきっかけにもなる日本土産は忘れずに

sp-162-5 sp-162-6 sp-162-7

 ホームステイを楽しむために、気をつけたい点について新井さんにうかがいました。「一番多いのは、事前にもっと語学を勉強しておけばよかったという声ですね。もう少し喋れたらもっと伝わったんじゃないか、もっと楽しかったんじゃないか、と。やはり、日本にいる間に、ある程度現地の言葉を習得しておくことは大切です」。  また、EILでは、ホストファミリーにお土産を持っていくことを勧めているといいます。「決して高価でなくていいし、物でなくても日本の歌や踊りなどでもいいんです。個々にプレゼントするというよりは、家族にひとつとか、みんなでシェアできるものがいいと思いますよ」。新井さんのおすすめは、うちわ、扇子、カルタ、百人一首のカードなど。新井さんご自身は、小さいダルマをお土産に持っていって喜ばれた経験があるとか。「縁起もいいですし、願い事が叶ったら目を塗るという日本の文化を伝えることもできますから」。  EILが紹介するホームステイの期間は、1~4週間。参加者のなかには、2週間の滞在以来、ホストファミリーと数十年越しの交流が続いている人もいるとか。短い期間でも一生ものの体験が得られる可能性が、ホームステイにはあるのです。

※ 取材協力・写真提供/(社)日本国際生活体験協会(EIL) 新井恵美子さん

おすすめ留学プラン