留学特集
2016.02.15

有給インターンシップで自分を磨く

現地の企業で実際に働く体験ができるインターンシップ。遊びともとられがちな語学留学やワーキングホリデーと違って、キャリアとして履歴書にも書けると、キャリアアップ留学をめざす人に人気を集めています。そこで、中でも特に今注目の、研修中も報酬をもらえる有給インターンシップについて、グローバルエキスパートジャパンの菊地秀光さんにご協力いただき、ご紹介します。

海外で働く経験を通して、海外と日本のビジネスを学ぶ

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「有給インターンシップの魅力は、海外で実務を経験し、キャリアとして履歴書にも書けること。研修先で紹介状をもらって帰国後の就職活動に活かしたり、実務を通して身につけたビジネス英語力や、海外で働くことで外から日本のビジネスを見たという経験は、高く評価されやすいです。海外とのコネクションもできますし、スキルアップやキャリアアップ目的に参加する方が多いですね」と教えてくれたのは、グローバルエキスパートジャパンの菊地秀光さん。  菊地さんが紹介するのは、アメリカを中心に12~18ヵ月の有給インターンシッププログラム。「英語と日本語の両方を使える人材ということで、研修先は日系企業が多いですね。違う分野へのキャリアチェンジの方もホスピタリティ業を中心にいらっしゃいますが、8割の方は、それまでのキャリアを活かして、さらにキャリアアップやスキルアップを狙う方。最近では新卒で卒業後に有給インターンシップに参加される方や1年間休学して参加する学生さんも増えてきましたね」。  研修とはいえ実務体験となると心配なのが英語力ですが、「留学経験があり英語力のある方や、英語力は高くないけど日本での社会人経験を活かし、インターンシップをしながら語学力ブラッシュアップを目指す方といらっしゃいます。研修先も、8割以上英語というポジションもあれば、英語と日本語が半々、地域やポジションによっては、英語を使わないポジションも。英語力やスキル、ご希望に合わせてポジションのご紹介をしています。ただ、仕事で使わなくても、やはり日常英会話はできた方が良いので、出発前に少しでも勉強することをお勧めしますね」。

有給だから少ない予算でも留学できる

 有給とはいっても、就労ビザをとって働くのと違い、有給インターンシップで取得するのは、J1ビザとよばれる研修目的のビザ。「ですから、給料ではなく、あくまでも研修に対する報酬という形です。金額は評価によって上下しますが、正社員並みにはもらえないので、さすがにこれだけで生活するのは厳しいと思いますね」。そこで、150万円程度かそれ以上の資金は用意する必要があると、菊地さんはいいます。「ただ、これは、航空券や保険、紹介料なども含めての予算なので、かなり少ない予算で1年~1年半の滞在ができる手段であることは間違いないですよ」。  身分は研修生でも、実際には社員並みの仕事を任せてもらえることがほとんど。「経験ややる気次第でどんどん色々な仕事を経験できるし、逆に受け身の姿勢だと厳しいかもしれませんね。ただ、新卒や、その分野の仕事経験の少ない方は見習い的な仕事からスタートしたり、最初は試用期間で無給という場合も。研修先から事前に、“これをしてきてくれ”とワードやエクセルの課題を出されることもあるし、電話応対やビジネス文書作成など、仕事で使う英語の勉強もしておいた方が良いと思います」。  日本のように至れり尽くせりではないので、自立心をもって、貪欲に吸収しようという姿勢が大切と、菊地さん。「日系企業とはいっても、日本とアメリカの文化がミックスした感じで、やはり日本とは違います。言葉も日本ほど丁寧でないので冷たいと感じるかもしれないし、はっきり意見も言います。文化の違いとしてそれを楽しむ余裕をもつのが、研修を有意義にする秘訣だと思いますよ」。

目的はキャリアアップ。現地就職につなげる人も

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 西海岸、東海岸、内陸部を問わず希望も受け入れも共に多い研修先が、貿易や物流関係とのことですが、それ以外の分野については、かなり地方色もあるようです。「まずロサンゼルスを中心とした西海岸では、メディアや出版、IT、旅行業が多いです。ニューヨーク中心に東海岸ではアパレルや金融、保険関係も多いですね。ハワイは場所柄、旅行業やウエディング、販売といった接客業がほとんどです」。  参加者の6~7割が、できれば就労ビザにつなげたいという現地就職希望。「そういう方には、最初から就労オファーの可能性もある企業をご紹介しています。ただ、就労ビザになると、企業からのオファーだけでなく、大学卒業以上で同職種の雇用経験が2年以上という条件に加え、第一段階では抽選もあるので、かなり厳しいのが現状。でも、希望された方の4割くらいの方は実際にビザを取得して現地就職をしているようです。実はJ1ビザも、発行は領事次第というところがあるので確実とは言えないのですが、こちらは、今のところ弊社では98%の方が取得しています」。  帰国した参加者は、研修経験を生かして、同職種にスキルアップして就職する例が多いそうです。「弊社でもグループ会社のキャリアサポート会社でアドバイスをさせていただいていますが、ご自分で就職活動をして見つける方も多いですね。“研修を通して何を学び、それを御社でこう活かすことができる”ということをアピールすることが大切です。J1ビザでの有給インターンシップは、欧州や南米と比べまだ日本ではあまり知られていないので、この機会に、ぜひ一人でも多くの方に参加していただきたいですね」。

※ 取材協力・写真提供/(株)エデュケーションジャパン グローバルエキスパートジャパン事業部 菊地秀光さん

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