留学特集
2016.02.06

キャリアアップOR趣味を充実、目的に合わせて選べる海外インターンシップ

外国の企業などで実務研修をする海外インターンシップ。卒業後の就職に結びつけようと、夏休みを利用して参加する大学生や、キャリアアップをめざす社会人に注目を集めています。また最近では、現地の人たちと働きながら交流することを目的に参加する人も増加中。そこで、インターンシップ振興会の田中国昭さんにご協力いただき、様々な海外インターンシップをご紹介します。

目的が2極化されつつある最近の海外インターンシップ事情

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「参加者の9割は女性ですが、その中でも最近は、大きく2つのタイプに分かれてきています」と教えてくれたのは、インターンシップ振興会の田中国昭さん。「まず最初のタイプは、本格的なビジネスインターンで、海外で経験を積みキャリアアップに結び付けたい方。その中でも、さらに、海外就職希望者、と、帰国して国内就職に役立てたいと希望する人、の2つに分類されます。海外就職希望者の場合は、結果的にビザの関係で帰国して外資系に就職する方が多く、帰国して国内就職に役立てたいと希望する人の場合は念願かなって、希望の業種・会社に就職されている方が多いです」。  そして、もう一つのタイプが、体験を仕事に結びつけることよりも、趣味を充実させて生きがいにつなげることや、現地の人との交流など長期海外生活体験の手段として海外インターンシップを選ぶ人。「カルチャーインターンを選ぶ方は、こちらのタイプが多いようです。人気の理由は、経験や語学力もあまり問われませんし、年齢に関係なく参加しやすいからです。実際、参加される方の年代も18歳から50、60代の方まで幅広いですね」。  研修中の滞在は、ホームステイが主。「特に事務局では、値段が安く、治安が良く、24時間英語の環境ということで、ホームステイを薦めています。ただ、フランスに関してはホームステイといってもB&Bのような感じなので、アパートになることが多く、逆にドイツは研修先に住み込むのが原則です。英語圏でも、ご自分で探してフラットシェアをされる方もいらっしゃいますよ」。

本格的ビジネスインターンシップで海外での実務経験をつけてキャリアアップ

 22~28歳の大学卒の女性を中心に、キャリアアップを目指す人に人気なのが、本格的なビジネスインターンシップ。「日本は、男女雇用機会均等法が施行されているとは言っても、実際には給料や仕事の内容などで男女格差がまだまだ残っています。そうした壁にぶつかって、能力のある女性が広く海外に視野を移して活躍の場を求めるようになってきています」。  研修先は、ホテル、旅行、貿易、事務職、IT関連業など、幅広い業種から、目的と経験、語学力などのスキルに応じて選択可能。「最近は、ローカルテレビ局や貿易会社に人気が集中してきています」。アメリカは2年以上の研修分野での実務経験がビザ取得の条件、それ以外の国では基礎的知識があれば認められる場合もありますが、ほとんどの参加者が経験のある分野での海外インターンシップを選んでいるようです。  田中さんが最近感じるのが、“自分が何をしたいのかを明確に分かって研修先を選ぶ人が増えている”ということ。「以前はただ“ホテルで働きたい”というような方が多かったのですが、業種と共に仕事内容も選ぶ、いわば“A+B”を希望する方が増えてきました。例えば、同じOA企業でもデスクワーク中心の業務もあれば、翻訳・通訳関連の業務や営業もあります。特に最近は、貿易業で海外との折衝業務をしたいという人が多くなってきました」。前述のテレビ局での研修生も、メディア関連企業で、不特定多数の人と話のできる折衝の仕事をしたいということで研修先を選んだそうです。

経験・語学力を問われないカルチャーインターンシップなら気軽に参加OK

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 カルチャーインターンシップで人気なのが、“本格的なパン作り”と“世界の花屋さん”のプログラム。「パン作りは、ドイツ・フランス・イタリアの3カ国。パン作りに興味があって、パンを作る基本的な手順を知っている方ならご参加いただけますが、その国の言葉が簡単な日常会話程度はできないと仕事にならないので、出発前に本格的に勉強するか、研修開始前に現地で語学研修していただいています。仕事は、朝2時から仕込みが始まって、午後2時頃に終わるという感じ。けっこう体力勝負ですね」。  期間は最長12ヶ月までですが、6ヶ月位が多いそう。「1ヶ月でもできますが、あまり短期では技術が身につかないので、最低でも3ヶ月は研修されることをお薦めしています。キャリアアップというよりも、趣味の延長という感じで、帰国後も家庭でパンを焼いたり、お友達にプレゼントしたりという程度の方が多いですが、長期研修者の場合は、出発前からパン屋さんで働いていて、いずれは自分の店を持ちたいという方もいらっしゃいますよ」。  もう一つの花屋さんでのインターンシップは、ドイツ・フランス・イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの6カ国から選択可能。「やはり人気は英語圏。現地の人との交流や、海外に長期滞在する手段として3ヶ月位で参加される方が多いですね。仕事も、仕込みの日以外は9時~5時が一般的ですし、語学力も、花の単語さえしっかり覚えればそれほど支障はないようです」。日本的なアレンジをして喜ばれたり、お葬式でもカラフルなアレンジメントをすることには、参加された皆さんもビックリされているようです。花を通じて、その国の伝統や文化、生活、言葉を学びたい人にピッタリです。
※ 取材協力・写真提供/インターンシップ振興会 田中国昭さん、ドイツ観光局

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