留学特集
2016.02.06

スローフードの本場イタリアでマンマの味を学ぶ家庭料理留学

スローフードやオーガニック、食育、食の安全など、いまや無関心ではいられない食べ物の話題。味や見た目だけでなく、産地や無農薬などにこだわる人も増えてきました。それに伴って、注目を集めているのが、スローフード発祥の地イタリア。そこで、ISS(株)国際交流センターの入江則子さんにご協力いただき、地域や家庭伝統の味を大切にしているイタリア料理を学ぶイタリア料理留学についてご紹介します。

うちのご飯が一番”大半のイタリア人が言い切る家庭料理を留学で学ぶ

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「イタリア人は元々とても家が好きな人たち。食事についても、“外食もするけれど、やっぱり家のご飯が一番おいしい”という人が多いんですよ」と教えてくれたのは、イタリアに詳しいISS(株)国際交流センターの入江則子さん。最近、そのイタリアの家庭料理を学ぶ料理留学プログラムの人気が高まっているそうです。「大学生から50代の方まで、幅広い方に人気ですね。1週間から参加できるので、社会人の夏休みや主婦の方にも参加しやすいですし、会社を辞めて4週間くらいいらっしゃる方もいます。参加者は、イタリアに行ったことのある方は半分くらい、料理は好きだけれど、イタリア語は初心者という方が多いですね」。   レッスンは、レシピを見ながら先生の説明を聞いてから、先生といっしょに実習、そしてワイン付きの試食までいれて1回4時間程度。「前菜からメイン、デザートまで、大体3~4品作ります。メニューは、定番のものの他に、その時その時に食べられる食材にも気を配っているので、これからだと、夏野菜や、秋にはトリュフや栗など、その季節をテーマにしたものもあります。特に秋はおいしいものが豊富なのでお勧めですよ」。 「日本ではイタリア料理というとちょっと特別な感じがしますが、スーパーで買った普通の食材を使って、普通の家庭のキッチンで作るのが家庭料理」と入江さん。料理レッスンだけでなく、ホームステイ先でも、様々なマンマの手料理を体験できます。「例えば、毎日の食事でもいろいろな種類のチーズを使ったり、日本の料理教室では上のレベルでないと学べないような粉からこねてパスタを作るなどということも、簡単にお母さんが台所でやっていること。そんなイタリアの家庭料理の様子を見るのもおもしろいと思いますよ」。

フィレンツェ郊外の田舎町に滞在してスローライフを満喫

 滞在するのは、トスカーナ地方のサン・ジョバンニ・バルダルノ。「フィレンツェから電車で40分くらいのベッドタウンで、中心街を端から端まで歩いても10分くらいの本当に小さい町です。人が集まる場所も限られているので、自然に交流しやすいですし、ホームステイも歩いて10~15分くらいの徒歩圏が多いですね。また、周りにワイナリーも多いので、そこにステイする方もいらっしゃいますね。20~30分歩くことにはなりますが、“毎日ワインを堪能した”なんて言っていましたよ」。 「フィレンツェのホームステイは下宿感覚の所も多いですが、こちらフレンドリーなファミリーが多いです」というホームステイをしながら、毎日午前中はイタリア語のレッスン。「料理クラスは日本人が多いですが、語学クラスはドイツやスイス、スウェーデンなどヨーロッパ圏からの学生も多いです。ただ、下のレベルのクラスは日本人が多いようですね」。そして、午後の自由時間を経て、週に2回、夕方6時から10時まで料理クラス。自由時間は友達とピッツァリアやバールで過ごしたり、予習や復習をしたり、時にはフィレンツェまで足を伸ばす人もいるそうです。

プロの料理人を目指す人向けの長期料理留学(修行)プログラム

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 同じイタリア料理でも、“もっと本格的に学んで仕事に結び付けたい”という人たちに人気なのが、フィレンツェの飲食店で修業をするプログラム。「既に料理の仕事をしていらっしゃる方が、自分の店の開店準備やステップアップを目指して参加されています。半年~1年間留学される方が多いですね」。イタリア料理店で仕事をしていただけあって料理の名前やオーダーで使う程度のイタリア語は分かるけれど、それ以上の会話はできないという人がほとんど。「それでは皿洗いで終わってしまうので、まず最初に12週間しっかりと語学研修を受けていただきます」。  最低限のイタリア語を身につけた時点で、いよいよ研修開始。「実習先はトラットリアやピッツァリア、パン工房、チーズ工場、ワイナリーなど、語学力と、どんな所で何を学びたいのかのご希望に沿ってご紹介しています。ピッツァリアでピザを、ジェラート屋でジェラートをというように、いくつも体験される方もいらっしゃいますよ」。 「よく、海外でも“へんてこ日本食レストラン”がありますが、日本のイタリア料理店でもそういうことはありますよね。それが、言葉や文化を知っていれば、メニューや説明文一つとっても、間違えて解釈することもなくなります。現地の料理技術を学ぶことはもちろんですが、それ以上に、研修を通じてそうしたことを知ることも大きいと思います。そういう点が評価されているのか、帰国後に有名店などで働いている参加者の方も多いんですよ」。料理をきっかけにより深くイタリアを知る。ますますおもしろいイタリア料理留学です。
※取材協力・写真提供/ISS㈱国際交流センター 入江則子さん、イタリア政府観光局(ENIT)

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