留学特集
2016.02.04

高校留学は国選びが成功の鍵を握る

高校時代を海外で過ごす高校留学。若い時に英語力を身につけ、ご両親と離れた留学先の国での生活を体験することで将来の可能性を広げるチャンスとあこがれる人も多いのでは? でも、実際に行こうと思うとお金もかかるし、ご両親が反対していたり、“この国はどんな国?”、“本当にちゃんと卒業できる?”、“英語の授業についていける?”、“どんな準備をしたら良いの?”など、不安もいっぱい。そこで、高校留学の国選びのサポートから手配やカウンセリングまでを行なっているオーベクス国際交流協会の山口ひろみさんにご協力いただき、1週間からの留学体験やサマースクールから、卒業を目的とした正規留学まで、高校留学についてご紹介します。

期間・留学先などを自由に選べる私費留学

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「海外の高校を卒業して海外の大学へ進学したいという方もいますし、日本の高校に通いながら1年間だけ留学したり、夏休みにサマースクールに参加したりというような短期留学もどんどん増えています。英語力をつけたいとか、異文化に触れて視野を広げたいという方が多いですが、中には日本の教育が合わなくてという方もいらっしゃいますよ」と教えてくれたのは、オーベクス国際交流協会の山口ひろみさん。ご自身もアメリカの高校を卒業した、高校留学の先輩です。「長期の留学でも年に2回くらいは帰国する人がほとんどですし、留学が特別なことというよりも進路の一つという感じになってきていますね」。  留学というとまず思い浮かぶのが交換留学。政府公認機関という安心感と、比較的安い費用で留学できるのが魅力ですが、国以外は留学先を自分で選ぶことができず、期間も1年間と決まっています。その点、国選び、留学期間や学校を自分で選ぶことができるのが私費留学。卒業を目的にする場合や、短期留学は当然、こちらになります。「私費留学の場合、まず、国や学校をどこにするかから自分で決めなくてはいけません。留学の目的、教育制度、費用、英語力などを踏まえ、検討する必要があります。本などの情報だけではなかなか分からないので、ぜひカウンセリングを利用してください。弊社では海外経験豊富なカウンセラーが一人ひとりの留学目的や個性をじっくり検討して、最適な環境で学べるようなアドバイスをしていきます。カウンセラーが、実体験に基づいた対応をするので、生徒にとっては現地での生活をイメージしやすいということもありますよ」。どこの国でも過去3年間の成績と出欠は重視されるので、少しでも留学に興味があったら、とにかく良い成績を取って、休まないようにすること。成績は変えることができませんからね。「無事に卒業できるか心配という方は、一度日本の学校を休学して留学。大丈夫そうなら1年後に日本のほうは退学するという方もいらっしゃいますよ」。

大学留学も視野においた留学としっかりとした準備期間

 国選びの大きなポイントになるのが、留学する目的や卒業後の希望進路、そして成績や英語力といった自分自身のスキル。「現地の高校を卒業した後は、海外の大学へ進学する道と、帰国子女枠で日本の大学へ進学する道があります。海外の大学への進学を希望している場合は、やはりその同じ国の高校へ留学する方が良いですね。オーストラリアの高校からアメリカの大学へという例もあることはありますが、やはり教育制度の違う国の大学の情報はなかなか入ってこないですし、高校の先生もわからないことがあるので、自分で調べる必要があります。日本での大学進学を希望する方も、帰国子女枠は大学や学部によっても条件が違うので、早めに調べて準備した方が良いですね」。山口さんは、基本的に高2の時に進路の相談をし、必要な書類や試験などの確認をすることを勧めているそうです。  私費留学の場合、留学国によって入学基準や時期が異なります。例えばアメリカの場合、学生ビザ(F-1)でアメリカに入国するため、私立高校になります。私立高校は個性豊かで、男子校や女子校、全寮制ボーディングスクール、スポーツや芸術に優れた学校、大学進学校(College Preparatory School)などがあります。アメリカの私立高校への出願は、他の国に比べるとハードルが高いです。出願時に成績はもちろんですが、学校によって求められるのが、SLEP(英語が母国語ではない中・高校生を対象にした英語能力テスト)またはTOEFL、そしてSSAT(英語と数学の能力を見る基礎学力テスト。ネイティブの学生も高校進学時にこのスコアーを求められます)。ほとんどの学校がSLEPかTOEFLのスコアーを提出しなければいけなく、名門校になりますとSSATのスコアーも必要になります。また、インタビューのある学校がほとんどで、9月から新学期ですが、出願の締めきりは1月末になります。そのため、アメリカへ留学を考えている生徒は約1年~1年半前から出願のための準備が必要になります。  国によっては「書類だけの審査で、過去3年間の成績と出席率、推薦状のみで合否が決まる国もあります」。私費留学の場合、「自分に合った留学を目指すためにしっかりとした準備期間が必要になります」。

日本の学校と両立できる短期留学も人気

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 卒業目的の留学は不安という人や、中高生の間に一度は留学してみたいと言う人には、短期留学がお勧め。短期留学でもそれぞれの目的や期間によって、プログラムの選び方があります。主に短期留学には、語学+アクティビティー(英語、スポーツ、文化体験)、語学中心(総合的な英語力を身につける)、中学・高校体験入学(現地の学校生活を実感できる)があります。休学して1学期や1年間という人もいますが、中でも注目を集めているのが、夏休みを利用した留学です。「夏休みの留学で行きやすいのは、カナダやオセアニアです。アメリカでもサマースクールはあるのですが、ほとんどの学校が6月後半~8月初旬までで、期間が決まっています。そのため、日本の生徒さんには時期が合わないということもあります。その点、カナダやオセアニアは1~2週間から週単位でフレキシブルに参加できるので、夏休みに入ってからでも大丈夫です」。  短期留学の中で人気なのは、中学・高校体験入学です。現地の学校が主催しており、現地の学生といっしょに学校生活を体験したいという人にお勧めです。特にオーストラリアやニュージーランドは、日本の夏休み期間にも授業を行っているので、そこに短期体験入学することができます。「実際に受ける授業は英語の補習コースがほとんどですが、バディプログラムといって、留学中にいろいろ教えてくれたりする担当の学生を決めて交流するシステムがあるので、そのパートナーの取っている授業にいっしょに出たりということもできます。短期間でも、現地の高校を体験できますよ」。  卒業目的の留学をする前にまずは短期留学で学校の下見をする生徒も増えています。行きたい学校がどんなところなのか、環境が自分に合うのかなど、実際に学校に行ってみることによって学校の雰囲気や環境がわかり、より卒業目的の留学イメージをつかむことができます。私もアメリカの高校へ留学する前に夏休みを利用して短期留学をしました。 「留学は人それぞれ感じることも受けることも違いますから、体験者の話だけではわからないこともあります」と山口さん。だからこそ、短期間でも良いから、とりあえずトライしてみようと言います。中高生のどの留学の種類にも言えますが、多感な時期に留学するということは、単に英語力を伸ばすだけではありません。国民性や習慣も異なる文化の中で、様々な人たちと触れ合うことによって、グローバルな視野を養うことができます。何よりも新たな自分自身そして自分の可能性を見出すことができるでしょう」。
※取材協力・写真提供/オーベクス国際交流協会 山口ひろみさん

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