留学特集
2016.02.03

留学は学校選びが成功の秘訣-人気の2年制コミカレ

海外進学、中でもアメリカの大学留学を目指す人に注目されているのが、2年制のコミュニティカレッジ。本来は地元の人のキャリアアップや生涯教育を目的に、日本の短期大学と職業訓練校の要素を持つ学校ですが、比較的安い学費で2年間で卒業できる、低い英語力でも入学できる学校も多いなどといった利点に加え、4年制大学への編入コースも整っていることから、最近では4年制大学への通過点としてコミュニティカレッジを選ぶ人も増えています。そこで今回は、アメリカの2年制や4年制大学留学の手配をしているグローバルスタディの上奥由和さんにご協力いただき、留学学校選びの注意点や、4年制大学編入へのメリット・デメリットなど、コミュニティカレッジの最新の海外進学情報をご紹介します。

2年間で卒業でき、努力次第でより高いレベルの大学編入への道も開ける

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 コミュニティカレッジは、アメリカの2年制公立大学。もともと地元の人に職業訓練や進学の機会を与えることを目的にしているため、4年制大学や日本の短期大学に比べ、老若男女問わず、幅広い年齢層のさまざまな人が通ってきているのが特長です。4年制大学への編入をめざす編入コースと、仕事に結びつく技術習得を目的とした職業教育コースの2分野に大きく分かれていて、4年制大学よりも比較的入学しやすく、がんばって良い成績を取れば、より高い4年制大学への編入の道も開けるということで、最近留学生の間でも、コミュニティカレッジを経由して4年制大学を狙うルートが注目を集めています。 「コミュニティカレッジの存在もかなり認知されてきたようで、留学希望の方は増えていますよ。高校を卒業してすぐの方と、退職して留学という社会人の方が多いのは以前から変わりませんが、4年制大学よりも求められる英語力が低いのと、学費が安いことなどから、かなり気軽に参加される方が増えてきていますね」と教えてくれたのは、アメリカの大学留学の手配をしているグローバルスタディの上奥由和さん。コミュニティカレッジの魅力をもっと知ってもらいたいと思う反面、“コミュニティカレッジ経由で4年制大学へ行くほうが得”というイメージが先行してしまい、留学生の間に安易な学校選びでコミュニティカレッジに決めている傾向があるのではないかとも危惧しているそうです。 「例えば、英語力が低くても入りやすいのがコミュニティカレッジのメリットですが、それで入学はできても、卒業までに3年かかってしまい、いざ4年制に編入しようと思ったら予算が足りなくなったという方もかなりいらっしゃいます。また、高校の成績がとても良くて、英語力さえつければどこの大学でも行かれたのに、コミュニティカレッジで悪い成績をとってしまったために低いレベルの学校にしか行けなくなってしまうというようなこともあります。コミュニティカレッジには寮のあるところが少ないので、生活費も余分にかかりますし、いろいろな人がいるということも、長所にも短所にもなりえますよね。それで、基本的には4年制大学へ行くのが目的なら最初から4年制大学をめざすことをお勧めしているのですが、トップレベルの4年制大学を希望されているけれど高校の成績が足りないというような場合は、逆に、コミュニティカレッジでがんばって良い成績をとることで、希望の大学への編入を叶えることもできるということもありますね」。  こうしたトップ校への編入をめざす人の他に、上奥さんがコミュニティカレッジ留学を勧めるのが、留学期間が2~3年間の人。「語学学校は外国人しかいませんし、何のキャリアにもなりませんが、コミュニティカレッジならステイタスにもなるし、履歴書にも書けます。在学中は学割も使えますし、当然、周囲には現地の学生が多い。大学の授業は厳しいので語学学校よりも英語力もつきますね。専門学校でも、2年間で良い教育を受けられるところはありますが、1年間で400~500万円はかかるので、金銭的に余裕のない方にもコミュニティカレッジはお勧めです」。

“条件付留学”よりも英語力を付けてから学校を選ぶことで広がる選択肢

 留学を左右する学校選びでコミュニティカレッジを選択する理由のひとつが、4年制大学よりも低い英語力で入学できること。点数が足りなくても付属の語学コースで英語研修をすることを条件に入学を認める“条件付入学”ができたり、中には入学審査時にTOEFLのスコアを要求しない学校もあります。「以前はコミュニティカレッジでも、TOEFLの点数を取ってから進学する方が多かったのですが、最近はすぐに入学を希望する方が増えています。ただ、その分留学期間は延びて、英語コースからスタートして卒業までに3年くらいの方が多いですね。また、英語力が低くても入りやすい学校の多いシアトル近郊やカリフォルニアは、日本人も多いし、娯楽も多いので、よほどしっかりしていないと勉強しにくいと思います」。  そこで上奥さんが勧めるのが、先に語学研修をしてTOEFLの点数を取ってから田舎のコミュニティカレッジを探して進学する方法。「日本人や韓国人の多いカリフォルニアと違い、田舎の大学ではまだまだ日本人は珍しいというところもたくさんあります。留学生に興味がある人も多いのでコミュニケーションもとりやすいし、遊ぶところも少ないので、落ち着いて勉強するのに適した環境ですよ。語学学校は大学付属の英語コースよりも割高ですが、田舎の方がカリフォルニアよりも生活費が安いので、最終的にはかかる費用は変わりませんね」。こうした学校を選ぶなら、留学先としてあまり聞いたことのないような州を選ぶのがポイント。雑誌や広告で目にするような学校は当然、日本人留学生も多いので、カウンセラーから裏情報をゲットするのが一番です。ただUCLAやUCバークレーなどのカリフォルニアのトップ校への編入をめざしている人は、情報を得やすいカリフォルニアのコミュニティカレッジを選ぶのも手。「“卒業できれば良い”というような遊びグループの多いコミュニティカレッジの中にも、1~2割程度オールAをめざしているトップ校進学グループがあります。“あの先生は簡単にAをくれる”などといった教科選択のアドバイスなど、グループのネットワークからいろいろな情報が入ってくるので、少しは有利かもしれませんね。でも、編入審査自体にはどこのコミュニティカレッジかはあまり関係ありませんので、田舎の学校で良い成績を取れば条件はいっしょです」。

カウンセリングやインターネットなどで情報をしっかり集める

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 留学を考えたとき、ついつい入学できるかどうかに気を取られがちですが、大切なのは、何をどう学んで、卒業後にどうつなげていくのかということ。ところが、最近、“留学すること”が最優先で、安易にイメージや口コミ情報だけで決めている人が増えていると上奥さんは危惧しています。「今、日本人留学生にツーリズム専攻が人気ですが、同じツーリズムでも学校によって、ホテルのフロント業務などのホスピタリティに力を入れていたり、航空券やホテルなどの手配やプランニングに力を入れていたりと違いがあるのです。そうしたことは学校のホームページにも載っているのですが、そこまでよく読まないで、“写真がきれいだから”というようなイメージだけで学校を決める方も多いですね。また、コミュニティカレッジを卒業しただけではアメリカの就労ビザは取れないのに、事前に確認しないで、現地就職するつもりで留学したのに働けない、4年制大学へ編入しようにも予算がないというような方もいらっしゃいます」。4年制大学へ編入するにも、必ずしもコミュニティカレッジ経由の方が良い場合ばかりでないのも前述の通り。学校選びの情報は現地へ問い合わせたり、インターネットでも調べられますが、たくさんの英語の資料を読んで比較するのはなかなか大変です。そこで、上奥さんはもっとカウンセラーを活用して欲しいと言います。「私どもが聞いたこともないような話を“口コミで聞いたのですが、本当ですか?”と訊かれることも多いのですが、確認すらなさらずにその話を信じきって“来月からロスに留学したい”というような方もいらっしゃいます。学校を決めてから初めていらっしゃる方も多いのですが、カウンセリングは無料ですので、とにかく早い時点でいらしていただきたいですね。留学はお金もかかりますし、その後の一生にも大いに関わってくることですので、しっかりと情報を集めた上で、悔いのない留学をするお手伝いをしたいと思っています。まずはお気軽にお問い合わせ下さい」。
※取材協力・写真提供/グローバルスタディ海外留学センター 上奥由和さん

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