留学特集
2016.02.01

看護留学で現地の免許を取得して国際派看護師になる!!

以前から長期語学留学やボランティア、ワーキングホリデーなど、海外生活体験市場でも目立っていた看護師さんですが、最近、リフレッシュ目的の生活体験でなく、日本での資格と実務経験を生かして現地の看護師免許を取得し就労する、国際派看護師をめざす看護留学が人気急増中。サービス残業も多くハードな日本の勤務環境とは違い、勤務時間も決まっていて、研修受講や専門資格取得などキャリアアップへの道筋もしっかりしているのが欧米では一般的。また、欧米諸国の多くで看護師が不足しているため、現地の免許を取得すれば就労ビザ取得も夢ではありません。そこで、看護留学手配の老舗㈱トモ・コミュニケーションズの米倉徹さんにご協力いただき、看護留学についてご紹介します。

サービス残業ゼロでステップアップへの協力体制も整った欧米の病院

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「日本の看護師さんはサービス残業も多いし、せっかく夢を持って看護師になったのに5~6年で疲れ果ててしまうという方も少なくありません。その点、欧米は勤務時間がはっきりしていてサービス残業もありませんし、さらに上を目指して勉強することが奨励されていますので、やりがいは高いです。しかも、現地の看護免許を取得して、その恵まれた職場環境で国際的に活躍したいと看護留学をする看護師さんは増えていますね」と教えてくれたのは、看護留学手配の老舗、㈱トモ・コミュニケーションズの米倉徹さん。勤務時間以外でも、例えば日本では長期休暇といってもせいぜい10日くらい、それでも取得したら同僚の視線が冷たくなったなんて話もよく聞きますが、あちらでは3~4週間の休暇は当たり前で、しかも取らないと怒られるというほど。日本とは勤務条件は雲泥の差といいます。「欧米では、看護免許を取得したところがまさにスタート地点。それからも働きながら勉強を続けて、専門の資格やより上級の資格を取得することが求められますし、そうすることでステップアップしていくシステムになっています。その分、“この講習にでたい”とか“この研修を受けたい”というような時の周囲の協力体制も整っています」。  海外で看護師として働く場合、原則として現地の看護師免許が必要。取得条件は国によっても異なりますが、日本の正看護師の免許を持っていることと、看護師として勤務するのに必要な英語力があること。国によってはさらに2~3年の実務経験を求められます。そうした条件が揃った上で、数週間~数ヶ月の実務研修(イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド)やペーパー試験の受験(アメリカ、カナダ)を経て現地の看護免許を取得。実際に働く場合には、勤務先が決まってから、さらに就労ビザも必要です。「イギリスはEU諸国からの看護師が集まっているために、今しばらくは就労ビザの取得は困難ですが、それ以外の国では看護師が不足しているので、免許と就職先があれば比較的容易にビザは取れます。参加される方は、25~35歳の方がほとんどです。ただ、看護免許を取得するにはかなりレベルの高い英語力が必要ですし、語学の習得は若い方が有利ですから、それを考えると25~32歳位がベストだと思います。でも、もともと英語力がある方やハンデ分の努力をする覚悟のある方でしたら何歳でも大丈夫ですよ」。

一番人気は1年間で正看護師免許&大学卒業資格取得できるオーストラリア留学

 留学先として人気が高いのはオーストラリア。「オーストラリアの場合、日本の正看護師免許を持っていても1年間は大学へ行かないといけません。大学の3年(最終学年)に編入するわけですが、1年間で大学卒業資格とオーストラリアの看護免許の両方を取得することができるので、最終学歴が短期大学や専門学校の方を中心に人気ですね。IELTS6.0~6.5程度の英語力で入学し、卒業までに7.0程度の英語力を身につける方が多いです。看護師が不足していますので、免許を取得すれば職場はありますよ」。  現代看護発祥の地イギリスも、就労ビザ取得がとても困難な状況にも関わらず人気。「イギリスの場合も大学に編入して、1年間で大学卒業資格と看護免許を取得できます。学校のカリキュラムでの実習が日本よりも多いので、本場イギリスの看護を体験したいと希望される方も多いですね。看護免許とIELTS7.0以上の英語力があれば就職先を見つけてビザの申請をすることはできますし、それでビザが取れなくても、それだけの英語力があればアメリカやカナダ、オーストラリアなどでも比較的簡単に免許を取れますので、そちらに移動して就職しようと考えているようです」。  実習重視のイギリスやオーストラリアなどに対し、ペーパー試験があるのがアメリカとカナダ。「不況やハリケーン時の対応の悪さなどでイメージが悪くなったのか、アメリカはここ1~2年は人気が今ひとつです。ただ、最初から給料は良いですよ。要求される英語力も少し低いです」。今までの参加者の8~9割がそのまま海外で就職。帰国した人も、JICAなどの国際機関で働く例が多いようです。 spc-11

事前準備も大切な現地の免許取得のネックとなる語学力

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 現地の看護免許取得をめざす時の大きなハードルが語学力。他の看護師をはじめ、医師や患者とのコミュニケーションが重要な医療現場で働くという仕事から、他の留学と比較してもかなり高いレベルの英語力を要求されます。「イギリスやアイルランド、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国での看護免許取得条件はIELTS7.0以上の英語力。これはTOEFLで600点、TOEICなら875点程度に相当しますから、かなりがんばらないと取れない点数です。アメリカとカナダはそれよりは少しやさしくなりますが、それでもIELTS6.5(TOEFL575点、TOEIC800点程度)以上は必要です」。もちろん個人差はありますが、留学してIELTSを0.5あげるのに平均3ヶ月程度かかるのが一般的。最初からある程度の英語力がない限り、必要な英語力取得だけで留学期間も資金も気力もなくなってしまい、国際派看護師への夢を断念ということにもなりかねません。    そこで、そうしたリスクを減らそうと、㈱トモ・コミュニケーションズでは出発前にできるだけ英語力をつけるためのIELTS対策講座を開講。「75分のプライベートレッスンに加え、英語のエッセイや日記を毎日メールで送っていただき、即日添削してご返送することでライティング力も強化します。ご承知の通り、申し送りや看護日誌などで実務の上でもライティング力は必要になりますし、文章を多く書くことはスピーキング力アップにも役立ちます」。プライベートレッスンは週2回の受講が理想とのことですが、チケット制なので、忙しいときは1回だけということも可能。また、遠隔の人にはインターネットを通じてのレッスンも行っています。「最初から現地で語学力もつけようとすると、語学研修中は当然働けませんから、授業料と生活費で1年間で200~300万円はかかります。日本でなら勉強中も仕事は続けられますから、留学の予算を増やしながら英語力も高めることができるわけです。お仕事をしながらの勉強は大変だとは思いますが、みなさん、がんばってますよ。ただ、弊社の講座は授業料が高いので、その前に普通の英語学校やラジオなどで勉強して、IELTS4.0位のレベルになってからいらっしゃる方が多いですね。さらに半年から1年でIELTS6.0程度にあげて出発というのが一般的です」。  まったく海外生活経験のない人や、現地で英語力をつけたいという人にお勧めなのが、ボランティアプログラム。老人ホームや障害者施設などでボランティアをしながら、英語力をつけると同時に現地の生活にも慣れることができます。滞在中にもメールでライティングの添削を受けることができるので、語学学校へ通うよりもはるかに少ない費用でIELTS6.5以上の英語力をつけることも夢ではありません。「よく“準備にどのくらいの期間がかかりますか?”というご質問をいただくのですが、今現在の英語力やこれからの伸び方は個々に違いますので、お答えするのがとても難しいのです。英語力がついた後も、留学手続きだけでも入学の4ヶ月くらい前までには書類を提出する必要がありますし、看護学校の英文の成績証明書などもらうのに時間のかかる書類もありますので、とにかく準備はできるだけ早くにとりかかった方が良いと思いますよ」。
※取材協力・写真提供/(株)トモ・コミュニケーションズ 米倉徹さん

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