留学特集
2016.02.01

短期の音楽留学で一流の先生のレッスンに参加する

音楽を志す人なら誰でも憧れる音楽留学。とはいっても、本格的な留学となると費用や時間の面でなかなか誰でも簡単にというわけにはいきません。そこで最近人気なのが1週間から1ヶ月程度の短期音楽留学。特に各地で行われている夏期講習は、音楽祭と併せて開催しているものも多く、町中が音楽に埋もれた環境で、世界中から集まる音楽仲間とともに一流の先生に習えるチャンス。プロ志望の人だけでなく、単なる愛好家でも参加できる講座もたくさんあります。音楽留学に詳しいアンドビジョン㈱の池田啓嗣さんにご協力いただき、短期音楽留学の魅力やお勧めの講習などについてご紹介します。

一流の先生のレッスンや演奏会など短期間でも刺激満載の夏期講習

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 「毎年6月から9月にかけて各地で開催される音楽の夏期講習は、すばらしいレッスンはもちろんのこと、一流の教授陣の演奏を聴いたり、世界中から集まる音楽仲間と交流したり、まさに音楽漬けの毎日。“短期間でもものすごく刺激になった”と参加者のみなさんが口をそろえておっしゃいますね。毎年参加するリピーターも多いですよ」と教えてくれたのは、長期・短期音楽留学を問わず音楽留学の手配を数多くしているアンドビジョン㈱の池田啓嗣さん。夏期講習は1週間程度のものから3ヶ月近く行われるものまで様々ですが、1~2週間の短期間で参加する人が多いそうです。「やはり音楽大学の現役の学生さんや卒業生、音楽教師の参加が多いですが、最近は“大学での専門教育も受けていないし、プロ志望でもないけれど音楽が好き”という音楽愛好家の方も少しずつ増えてきましたね。日本では音楽をやるというのはまだまだ敷居が高いし、一流の先生に習おうと思っても上級者にしか指導しないということも多いのですが、海外では有名な先生でもビギナーも受け入れてくれますし、講習会も初心者や初級者から参加できるものも多いです。さすがに“音符も読めない”とか“ピアノを始めてまだ3日目”なんていうのではもったいないと思いますが、簡単な曲が弾ければその曲を見てもらうこともできるので、十分大丈夫ですよ」。  夏期講習の大半がクラシック音楽ですが、中にはジャズやポップスなど他ジャンルの音楽の講習会も行われています。「基本的に全て公開レッスンになりますので、自分以外の人のレッスンも見学できますし、レッスンの合間には個人練習も大事です。音楽祭とセットで開催されている講習会も多いので、夜には音楽祭を鑑賞したり、講習の教授達の模範演奏やアンサンブルのクラスなどの発表会など、期間中はまさに音楽漬けの毎日です。合間に観光をする方もいらっしゃいますが、講習会の間は音楽に専念して、終わってから1~2日滞在を延長して観光したり、例えばフランスの地方での講習会ならパリというように主要都市に移動して数日滞在する方が多いですね」。人気が高いのはやはり音楽の本場ともいえるオーストリアやドイツ、フランス、イタリア。最近はアメリカも少しずつ増えてきているそうです。「実はプロの人たちはすでにアメリカにどんどん移動しているのですが、そのことが段々と認識されてきているようです。習いたい先生がいるかどうかや、今ついている先生が留学していた所だからといった理由で選ぶ方が多いですね。オーストリアなどの留学先は長期留学の下見を兼ねて参加する方も多いですよ」。

人気が高い有名音楽院や音楽祭での講習会

 数ある夏期講習の中でも、特に池田さんお勧めなのがイタリアのカリアリ島で9月1日から10日まで開かれている講習会。「ここは何といっても教授陣の質が良い。フランス語圏の教授が多いのですが、NHKにも出演していたマルク・ルイサダなど、有名な先生が揃っています。そうした先生方の演奏会もすばらしいです。それと、学校を使っての講習会なので、個人練習の時間も他の講習会に比べてたくさんとれますし、学生寮に滞在するので短期間でも留学気分が味わえます。気候も良いし、安全で、食事もおいしい。島の人たちも良い人が多い。満足度は高いと思いますよ」。  オーストリアのウィーンで開かれるウィーン国際ゼミナールは、7月半ばから9月までの長期に渡って開催され、2週間単位で10週間まで選択することができます。「世界でもトップクラスのウィーン国立音楽大学の教授陣が中心になって、大学を借りて開催されている講習会で、市や大統領も支援しているような大規模なものです。世界から300~400人の参加者が集まるので交流も盛んですし、それこそ世界中に友達ができますね。初心者から参加できますし、日本語通訳をつけることもできるので、語学に不安のある方も安心してご参加いただけると思いますよ」。このゼミナールの魅力のひとつが、音楽の都ウィーンで生活し音楽ができること。「みなさん、“ピアノを一音鳴らすだけでも日本で弾くのとはぜ全然違う”と。きっと空気そのものが違うのでしょうね」。8月半ばは特に混むので早めの申し込みが必要ですが、お勧めは比較的空いている7月後半や8月末から9月。「航空券も安いし、先生もゆっくり見てくれます。ただ楽器によっては時期が限られることもあるので、注意して下さい」。  毎年大人気なのがザルツブルグ音楽祭に合わせて開催されるザルツブルグ音楽大学主催の講習会。CDでよく聴くような有名な音楽家や先生が多いのが特長です。「この講習会に関しては、初日にオーディションがあってレッスンを受けられるかどうかが決まります。もちろん例え落ちても公開レッスンを見学することはできますし、希望者が多いほどオーディションは厳しくなるので、弊社でも希望者の少ないクラスを事前に把握してできるだけレッスンを受けられるようにご案内もしています。講習会の締め切りは5月末ですが、学生寮滞在を希望される方はできるだけ早く、遅くとも5月前半までにはお申し込みいただきたいですね。ご希望で通訳の手配もします」。  フランスで行われる講習会では、ニースとナンシーの2つが人気。「どちらも音楽院で行われていて、寮滞在。オーディションもないので、誰でも参加できます。指導はフランス語圏の音楽大学教授や音楽家が中心です。ナンシー音楽院は学校だけでなく寮でも練習ができるので、個人練習の環境はとても良いですね。講習会の規模はニース音楽院の方が大きいので、参加人数も多く練習環境はあまり良くないですが、多くの人と交流できますね」。

時期が合わなかったり先生と深く話したい人にはプライベートレッスン留学

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 短期音楽留学の中でも魅力たっぷりの夏期講習ですが、参加者が多いので時間にシビアだったり、公開レッスンで他人のレッスンも見学できる反面、自分のレッスンも見られるし、先生とじっくり話をするということができないというデメリットも。また、開催時期が決まっているので、都合が合わなければ参加できません。そこで、アンドビジョン㈱では、日程が合わなかったり、先生とコミュニケーションを深くとりたいという人に向けて、プライベートレッスンの手配もしています。「多いのは1~4週間での留学ですが、短い方では1~2日だけという方や、夏期講習に加えてプライベートレッスンもつける方もいらっしゃいますよ。プライベートレッスンの長所は、行きたいときに行けることと、時間もそれほどシビアでなくレッスンが乗れば長引いたりというようなこともできること。先生ともしっかりと話すことができますし、公開レッスンではないので曲をしっかり仕上げていなくても恥ずかしくないということもありますね」。他の参加者との交流も楽しめる講習会と違って、プライベートレッスンでは先生との1対1のレッスンと個人練習だけで終わってしまいがちです。そこで池田さんがお勧めするのが、レッスンに加えて語学学校にも通うこと。学校でいろいろな友達と親しむことで、留学の満足度が違うといいます。「プライベートレッスンは、オーストリアやドイツを始め、フランス、アメリカ、イタリアなど、それこそ世界中、しかも主要都市だけでなくかなり小さな町でも手配しています。原則としてご出発の1ヶ月前まで受け付けていますが、有名な先生をご希望の場合は早めにまず空き状況だけでもご確認いただく方が良いと思います。ご希望があれば音楽を専門にしている通訳をつけることもできますよ」。また、講習会も、夏季だけでなく、春季や、学期中に単発で行われるマスタークラスなども。長期留学はできないけれどという人も、長期留学に行きたいけれどいきなりは不安という人も、まずは1週間からできる短期音楽留学で新境地を開いてみませんか?
※取材協力・写真提供/アンドビジョン(株) 池田啓嗣さん

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