留学特集
2016.01.30

保育士の資格を取って、卒業後オペアに参加する方が増えている

ステイ先の子供の世話をすることで、滞在費と食費を免除され、お小遣いももらえるオペア。年齢制限や女性限定といった条件はありますが、空き時間には学校へ通うこともでき、働きながら長期間滞在することができます。本来は少ない予算でも海外生活する手段として始まった制度ですが、最近、海外の保育現場を知り、幼児教育のキャリアアップへつなげようという、保育士や幼稚園教諭の免許を持つ人の参加が増えているという情報をキャッチ! そこで、アメリカでのオペア手配の老舗、国際教育交流協会(PIEE)の細川加奈さんにご協力いただき、免許保持者と未経験者の待遇の違いや、いったいどんな仕事や生活をするのかなど、オペアの最新情報をご紹介します。

保育士、幼稚園・小学校教諭免許取得者はエキスパート申請でお小遣いもアップ

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「保育士や幼稚園教諭などの資格を持った方の参加は増えています。特に、専門学校や大学で保育や幼児教育を専攻し、卒業後すぐにオペアに出発という方がめだちますね」と教えてくれたのは、アメリカでのオペアプログラム手配の老舗、国際教育交流協会(PIEE)の細川加奈さん。「実は、ちょっと前までは、“子供は好きだけれど、保育を経験したり勉強したことはない”という英語や英文学を専攻している方がほとんどで、安く留学する手段としてオペアに行くために慌てて保育園や幼稚園でアルバイトやボランティアをするというのが多かったのです。それが、最近では英語専攻と保育専攻が半々くらいですね。英語だけでなく子供の世話という仕事自体も注目されるようになってきて、オペアの経験をもとに将来はプレスクールや英語の幼稚園で働きたいという方が多いです」。  オペアプログラムに参加することができるのは、高校卒業以上の20歳から26歳の女性。子供が好きで、英語によるコミュニケーション能力と普通自動車免許を持っていることが必要です。さらに、保育士か幼稚園教諭、小学校教諭のいずれかの免許を持っているか出発までに取得見込みの人は、エキスパートオペアとして申請することができます。「オペアの仕事はホストファミリーの子供の世話。面倒をみるのは3ヶ月から13歳までの子供4人以内、時間も1日10時間以内で週45時間までと決まっています。遊び相手や幼稚園などへの送り迎え、食事、着替え、洗濯、子供部屋の掃除など、ファミリーによっても頼まれる内容は違いますが、エキスパートオペアでもレギュラーオペアでも仕事自体は同じです。では何が違うのかというと、“専門の勉強をして資格を持った人に子供を頼みたい”というホストペアレンツの期待度が違います。その分、お小遣いがレギュラーオペアでは週に157.95ドルのところ、エキスパートオペアでは現在で200ドル、2月からはさらにあがって225ドルになります。また、終了後に600ドルのボーナスをもらえるのもエキスパートオペアの特権です」。ちなみに、エキスパートオペア、レギュラーオペア問わず、まじめで責任感の強い人が多い日本人はオペアとしても評判が良く、継続して日本人オペアを希望するファミリーも多いそう。

通学、旅行、各国からのオペア仲間との交流など、様々な角度での異文化体験

 オペアプログラムの魅力の一つが、世界各国から集まったオペア仲間との交流。PIEEが紹介している米国非営利教育交流法人ユーロオペアのオペアプログラムには、日本を含む25ヶ国からの若い女性が参加しています。「多いのは、ドイツやフランス、ウクライナ、フィンランドといったヨーロッパからの参加者。ヨーロッパ以外では、日本やタイ、ブラジルが多いですね。オペア滞在の地域には、コミュニティカウンセラーというボランティアスタッフがいます。月に1回その地域のオペアを集めて交流会がありますし、そこで知り合ったオペア仲間と休日にショッピングをしたり映画に行ったりということも多いようですよ。プログラムの最初にニューヨークで行われる5日間の研修も他国からの参加者が集まりますので、その後もメールで連絡を取り合ったり。同じ時期に到着した仲間として、励みになりますね」。  オペアはもともと若い女性がお金をかけずに語学と異文化を学ぶことができる一種の留学としてフランスで始まった制度。その伝統はユーロオペアでも守られています。「期間中は、滞在先近くのコミュニティーカレッジなどで週3時間以上、英語やアメリカ史、地理、文化、芸術など、アメリカについて学ぶクラスを受講していただきます。また、ホストファミリーから年間500ドルまでの授業料がお小遣いとは別に提供されることになっています」。オペアプログラムの期間は1年間ですが、その後最長1年間まで延長することが可能。また、期間終了後は1ヶ月間、旅行などでアメリカ国内に滞在することができます。「普段は仕事と学校で気軽に旅行というわけにはいきませんので、皆さん、終了後に旅行を楽しまれているようです。ただ、期間内でも1年間で2週間までの有給休暇がとれます。時期やまとめて取れるかはファミリーの都合もありますが、この休暇を使って小旅行もできます。旅行費用は月々のお小遣いを貯めた分でまかなっている方が多いですね」。

英語力&海外での保育経験で帰国後は幼児英語教師やプレスクールの先生へ

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 「保育を専攻していなくても、保育士の資格は通信教育でも1年くらいで取れますので、時間的余裕のある方は先に資格を取ってから出発されるのも良いと思います。2月からはエキスパートオペアのお小遣いも増えますので、ますますお勧めです。逆に、オペアに参加されて“やっぱり資格をとりたい”と、帰国後に保育士の勉強をされる方もいらっしゃいますよ」。小学校での英語教育義務化も騒がれ、英語を教える幼稚園も増えてきたり、子供の習い事としてキッズ英語もすっかり定着。インターナショナルスクールや英語をメイン言語にした幼稚園への子供の入園・入学を希望する人も増えている今、海外での保育を経験し、英語力もある保育士や幼稚園・小学校教諭の需要はこれからも増えるはず。「大学や専門学校で保育や幼児教育を専攻した学生さんの、卒業後の進路の一つとしてオペアが定着してきたようです。また、あえて在学中に参加する保育専攻の学生さんもいらっしゃいますね。その場合はまだ資格がないのでエキスパートオペアにはなりませんが、英語力と海外保育事情を知っている新卒ということで就職活動しようというわけです」。  エキスパートオペアでもレギュラーオペアでも、オペアプログラムに参加するには説明会に参加した上で選考試験を受験。英文書類の準備やホストファミリーの決定、ビザの申請、出発前のオリエンテーションなどを考えると、遅くとも出発の4ヶ月前までには選考試験に合格しなければなりません。「出発までに余裕があればそれだけ、事前に少しでも多くの英語力をつけられますし、PIEEでも、日常生活に加えてオペアに必要な絵本の読み聞かせなどのスキルも盛り込んだ英語の通信教育や、選考試験のインタビューの練習などのサポートをしていますので、ぜひご利用ください」。選考試験は1年前から受験可能。今春卒業の人はもちろん、来春、再来春卒業という人も“まだまだ先”と思わず、少しでも興味のある方はまずは問い合わせてみましょう。「食事と部屋は無料で提供され、余暇にかかる費用はお小遣いでまかなえます。行きの航空券はプログラム費用に含まれていますし、帰りの航空券はファミリーが提供してくれることになっていますので、プログラム費用の35万円以外にはほとんどかかりません。奨学金制度もありますので、少ない予算で留学したい子供好きな方にはピッタリだと思いますよ」。学校で学んだ知識と資格を活かし、英語力と海外での保育経験を取得。アメリカ旅行や世界各地の仲間との交流も楽しめるオペア。26歳までの女性にしか体験できない貴重なチャンスです。
※取材協力・写真提供/国際教育交流協会(PIEE) 細川加奈さん

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