留学特集
2016.01.24

来年交換留学に参加したいなら、今が準備の時期

1年間ホームステイをしながら海外の高校に通うことができる交換留学。学校や滞在地域を選べないことや、留学期間も決まっているなどの制約はありますが、多額の費用のかかる私費留学に比べ、少ない予算でも留学を体験することができ、また、受け入れ機関もしっかりしているので安心です。高校3年間の中で、交換留学のチャンスは1年生または2年生の秋からのたった2回、しかも試験や準備に時間がかかるため、もしあなたが来年留学したいと思うのなら、まさに今が計画をスタートする時。そこで、交換留学に実績のある国際教育交流協会(PIEE)にご協力いただき、交換留学とはどのようなものなのか、どんな準備をするのかなどについてご紹介します。

経済的な費用で高校留学と異文化交流できる交換留学

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 「交換留学は、異文化交流と相互理解のチャンスを与えることを目的にアメリカで始まった制度。そのため昔はアメリカしか受け入れていませんでしたが、今ではカナダやイギリス、オーストラリア、さらには非英語圏の国々にも行けるようになり、選択肢も広がっています」と教えてくれたのは、国際教育交流協会(PIEE)の川見響さん。ホストファミリー、学校の両方がボランティア(無償)で受け入れてくれるため、100~200万円で1年間留学することができます。「交換留学は一番の目的が異文化交流なので、留学先での成績よりも、同世代の学生と触れ合い、現地の文化を吸収し、日本の文化を伝えるというような、相互の異文化を伝え合う体験を重視しています」。  自分で自由に学校を選び、留学する私費留学と違い、交換留学の場合、国以外は地域、学校などの行き先を選ぶことができません。「あくまでも与えられた地域で交換留学生としての役割を果たすことが求められているわけです。たまに私立高校への留学になることもありますが、基本的には公立高校というのも、私立高校中心の私費留学との違いですね。ボランティアでの受け入れになりますので、ホストファミリーの変更もとても難しいです」。他にも、“個人的な旅行はできない”“途中で一時帰国したり、日本からも訪問できない”といった規制も。「ただ、交換留学生対象に短期間のオプショナルツアーを企画している国も多いですね。日本だけでなく世界各国からの交換留学生といっしょに旅行するので、世界中に友達を作るチャンスにもなりますよ」。

試験や書類作成など時間のかかる準備期間は半年~1年間

 思い立ったらすぐ行ける語学研修とは違い、現地の高校に留学するには準備もそれだけ大変です。「交換留学の場合、受け入れ先探しにも時間がかかりますので、私費留学の時以上に準備期間が必要です。最低でも半年、できれば1年間あると良いですね」。  交換留学をするためには、選考試験に合格し、交換留学生として登録しなければいけません。「まず、学校の先生の推薦状や中学・高校の成績などの書類を提出していただき、選考試験を受験していただきます。今年ですと、これから受けられるのは10月、11月、12月、1月ですね。例年、後の試験ほど倍率が高くなりますし、希望する国が定員に達した時点でその年の募集は締め切りますので、早めに受験した方が良いですよ」。  無事に試験に合格し、いよいよ本格的に交換留学生としての準備が始まります。その第一段階として、真っ先にしなければならないのが、試験を受けること。「応募する団体の指定の試験があるのですが、スレップテストとよばれる試験が多いですね」。これは、交換留学に限らず高校留学では一般的な英語検定試験。45分ずつのヒアリングと講読に分かれていて、高校レベルでの英語力を診断することを目的としています。「その上で、作文や履歴書、健康診断書などの英文の書類を作成します。全ての書類を用意するのに1ヶ月くらいかかるのですが、しかも一度でパスすることも少ないので、やり直したり、最終的に現地の事務所に書類が回るのは準備を初めてから大体3ヶ月くらいという感じですね」。  その後、いよいよ留学の受け入れ先を探すことになりますが、交換留学の場合、まずホストファミリーを探してから、そこから通える公立高校に留学ということになります。「と言うのは、ファミリーが決まり、納税者であるその家の子供ということで無料で公立高校に通うことができるようになるのです。ファミリーや学校はすぐ決まることもあるし、なかなか見つからないこともあって、もちろん書類にもよりますが、運もありますね。ここでもやはり数か月くらいかかると思ったほうが良いですね。大体4~5月頃に決定し始めます」。今すぐから計画をスタートさせたとしても、選考試験を受けるのが10月、書類提出が年内にできれば上出来で、それからファミリー探しとなると、まさにぴったり。来年留学をめざすなら一刻も早く動く必要がありそうです。

多様化する高卒後の進路模索にも留学は有意義

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 もともとアメリカで始まった交換留学制度。その歴史と整った受け入れ体制から、今でも60%の学生の留学先がアメリカになるそうですが、「最近ではカナダやイギリスも人気が高いですし、フランスやドイツといった非英語圏を選ぶ学生もいます。ただ、もともとフランス語やドイツ語を学んでいる高校生は少ないので、現地の言葉ができなくても非英語圏に留学したいという人は、かなりの英語力と精神力が必要になります。全体から見ればまだまだ少数ですが、“英語圏だと日本人留学生が多いから、あまり人の行かないところへ行きたい”という人は増えていますね」。  多くの高校留学生と触れてきた川見さんが最近の傾向で感じるのが、「ごく普通の高校生が多い」ということ。「昔は交換留学に行くのは個性的な生徒が多かったのですが、今は、日本の学校に適応できないという人は少ないし、友達も多くて日本の学校でも楽しくやっているけれど、このままレールの上に乗っているだけで良いのかなと留学する人が増えています。高校の英語の授業でも会話などのコミュニケーションを重視してきているというのもあるのでしょうが、今の方が全体的に英語力はあがっていると思いますが、必ずしも英語が大好きという人ばかりではないですね。小さい頃から習っていたという人もいますし、学校の授業だけという人も、様々ですが、ただ、みんなチャレンジ精神はありますね」。  もう一つの変化が、帰国後に学年をダブらずに、元のクラスに戻る生徒が多いこと。「夏休み前に帰国するので、休み中がんばって、2学期にクラスメイトに追いついています。“留学生は負けられない”という意地もあるでしょうし、留学中にたくさんの困難を乗り越えた経験と自信が帰国してもがんばる原動力になっているわけですね」。  高校卒業後の進路も多様化し、大学入試にも留学は決してマイナスにならなくなってきている、と川見さん。「高校留学は本人だけでなく、親御さんにとっても勇気のいること。でも敢えて1年間日本を離れるというのは、語学力だけでなく、将来の自分を見つめるとても良い機会になるはずです。もしまだ将来の夢や、この大学で、この学部でというようなことがはっきりしていないのなら、それを見つけるためにも留学はとても有意義だと思いますね」。不安や迷いを吹っ切って、憧れの留学に向って準備を開始しよう!!
※取材協力・写真提供/国際教育交流協会(PIEE) 川見響さん

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