留学特集
2016.01.13

報酬をもらいながら研修できる有給インターンシップが人気

現地の企業で実務を体験するインターンシップ。研修という立場上、従来は無給での勤務が一般的でしたが、最近、報酬をもらうことのできる有給インターンシップが注目を集めています。現地で収入を得ることで少ない予算でも長期間滞在できるのが有給インターンシップの大きな魅力と言えますが、最近では研修先の業種にこだわったプログラムも増え、研修修了後は海外での実務経験を活かしてキャリアアップを実現する人たちも増えています。とは言っても、海外で働くことは誰にでもできるものなのでしょうか。実際に行くにはどうしたら良いのか、どんな仕事をするのかなど、不安もいっぱい。そこで、㈱エデュケーションジャパン、チーフキャリアコンサルタントの日名子陽介さんにご協力いただき、有給インターンシップについて詳しくご紹介していきます。

安い予算でアメリカなら最長18ヵ月滞在可能

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「有給インターンシップのメリットの一つは、何といっても少ない予算で長期間の滞在ができること。」と教えてくれたのは、アメリカを中心に有給インターンシップの手配をしている㈱エデュケーションジャパンの日名子さん。「実は参加者のうち半分は、最初の段階では語学留学のお問合せだったんです。ところが語学留学では学費や生活費などを合わせて1年で250万~300万円くらいかかる上、学校を辞めたら帰国しなければなりません。その点インターンシップの場合、アメリカなら『研修ビザ』と呼ばれるJ1ビザの取得で最長18ヵ月までの滞在が認められ、優秀な方なら修了後にさらに就労ビザへ切り替えることも可能なのです。試用期間を経て4ヵ月目以降から有給という場合が一般的で、企業や仕事にもよりますが、月に1,000ドル~1,500ドル程度の報酬が見込めますね」。これなら出発前に準備しておくお金も少なくて済み、資金が足りなくて夢の実現はまだまだ先、ということもなくなりそうです。  もう一つのメリットが、海外での実務経験を現地や帰国後の就職活動に活かせるということ。「最近は明確な目的ではなくても、『海外で自分が何をしたいのか』ということを真剣に考えている方が増えていて、色々問い合わせたけれど語学留学もワーキングホリデーもしっくりしないと感じることもあるようです。そんな方が有給インターンシップのことを聞くと目を輝かせるんです」。ただの語学研修では帰国しても就職が大変ということも多々ありますが、「有給インターンシップでは6割の方が修了後に帰国されていますが、今のところ、就職できないという話は聞いたことがありません。弊社でも帰国後の就職紹介もしていますが、皆さん、研修先とリンクした業界やグローバル企業に就職されているようです。残りの4割はそのまま現地に残って、就労ビザに切り替えたり大学に入ったり。ただ、現地で転職先を探すのはなかなか難しいので、現地での就職を希望している方は、最初から就労ビザへの切り替えの可能性のある企業を選ぶことをお勧めしています」。

適齢期は社会人を3~4年経験した20代後半

就労ビザよりは取得しやすいとは言っても、やはり一番のネックとなるビザの取得。日名子さんがチェックポイントとして挙げるのが、学歴、専攻、職歴、英語力、年齢、アピール力の6点です。「基本的に大学での専攻や実務経験にリンクした業種での研修であることが必要となります。英語力の目安はTOEICで750~800点、TOEFLで500点以上ですが、点数よりも面接の場でいかに英語でアピールできるかの方が大切ですね」。さらに重要ポイントになるのが職歴。「実務経験ゼロというのもマイナスになりますが、逆にベテラン過ぎても『なぜ今さら研修するのか』ということになります。そういうことを合わせると、4年制大学卒業以上で実務経験2~3年の20代後半で英語力のある人というのが、一番審査を通りやすいと言えますね。ただ、最近では30歳以上の方も増えていますし、短大卒だったり、希望職種での経験がなくても他の点でアピールできれば認められることもありますので、諦めないでまずは挑戦していただきたいですね」。 エデュケーションジャパンのアメリカ有給インターンシップは、アメリカ国務省にも認定されたプログラム。スポンサー団体と呼ばれる国務省認定のNPO法人が企業やトレーニングプランをしっかりと審査するので安心です。「まずカウンセリングでご本人の経歴や希望などを伺ったあと、英語・日本語の履歴書と職務経歴書を提出して頂き、スタッフによる英語での面接を受けていただきます。その後、現地スタッフが研修先を探し、電話などで企業面接を受けて採用が決定します。その後、スポンサー団体が企業と参加者の両方と面接をし承認されれば大使館の面接に進みます。通常、全てで5ヵ月位かかると思っていただいた方が良いですね。J1ビザの取得率は3分の2と言われていますが、弊社では事前に英語面接や書類で審査させて頂いているので、申請された方の9割近くの方が取得されています」。

お勧めは日系企業からの研修スタート

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研修生という肩書きではありますが、インターン中の仕事内容はスタッフとほぼ同じ。「完全週休 日で9時~17時+残業というのが一般的です。業種、仕事内容、給料、期間などの希望に合わせて研修先を探しますので、幅広い業種から選択できます。旅行業やホテル、貿易、金融などが人気ですが、最近ではコンサルティング会社も増えてきましたね」。海外の実務研修というと現地企業でバリバリ働くイメージが強いのですが、日名子さんが進めるのは意外にも日系企業での研修。「日系企業なら半分位は日本人なので馴染みやすい上、現地のビジネスも体験できます。お客様の応対や電話は当然英語になりますしね。現地系の企業ではただの雑用で終わってしまうことも多いのですが、日系企業の方がいろいろな仕事を体験させて貰いやすいという面もありますので、最初は日系企業をお勧めしていますね。どうしても現地系でという場合は、途中で研修先を変更することもできますよ」。語学留学などに比べ、有給インターンシップは敷居が高いと思っている人がまだまだ多いというのが日名子さんの悩み。「日系企業でのインターンでも修了までにはかなりの英語力が身に付くはずです。それまでの経歴を活かして現地のビジネスを学び、修了後のキャリアにもつなげることができるのがインターンシップ。この経験をステップに、将来の夢を広げていってほしいですね」
※取材協力・写真提供/㈱エデュケーションジャパン 日名子陽介さん

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