留学特集
2016.01.07

手当てがもらえる海外インターンシップに注目

ただの留学と違って、実際に現地の企業で実務研修を行うインターンシップ。研修ということで本来は無給が原則ですが、最近、多少の手当てがもらえる有給の海外インターンシップが注目を集めています。そこで今回はこうしたプログラムを手配しているインターンシップ振興会の田中国昭さんにご協力いただき、なぜ有給での研修が可能なのか、無給のインターンシップとは何が違うのかなど、有給インターンシップの現実をご紹介します。

0901sp1_2 0901sp1_3

現地ホテルで高まる日本人の有給インターン需要

本来無給であるはずのインターンシップで、なぜ給料をもらうことが可能なのか。従来の無給インターンシップに加え、有給プログラムをこの夏スタートさせたインターンシップ振興会の田中さんは、それには大きく分けて4つの理由があると言います。 「まず、企業が即戦力のある少しでもレベルの高いインターンを求めているということ。第二に、日本人インターンの仕事での能力の評価が高くなっているということ。そして、勤勉な日本人の国民性が企業に重視されていること。最後に、日本人インターンを受け入れることで、ビジネスへの波及効果を狙っているということ。この4つの点から、特にホテルで日本人の有給インターンシップ需要が高まっています」。というのは、残念ながら日本人は語学力の点で他国のインターンよりも見劣りする場合が高く、ビザの点でもなかなか厳しい状況なのですが、反面、サービス業における接客技術にはとても高い評価を得ているとのこと。それはハイアットなどの有名大手ホテルがわざわざ従業員を日本のホテルに研修に送り出しているということからもうなずけます。「例えば宿泊客に売店の場所を訊かれた時に、ただ言葉で教えるだけでなくそこまで案内したりというように、日本人のスタッフは接客態度や姿勢といったソフト面が大変優れていますし、勤勉で休まないので現場責任者にとってもローテーションが組みやすいと信頼を得ています。また、波及効果という面でも、インターン期間中に家族や親戚、友達が泊まりに来てくれたりと大変効果的と言われています。同じサービス業でも語学力が必要になる旅行会社や航空会社などと違って、ホテルなら語学力不足も十分にその他の点で補えるわけです」。

即戦力となるためのしっかりとした事前準備が必要

このように日本人研修生への高い評価から実現している有給インターンシップですが、それだけインターン自身にも知識や経験、覚悟が要求されます。「最近、気になるのは、報酬や休暇についてのお問合せが多いこと。インターンの目的は報酬ではなくあくまでも研修を通じての実務経験ですし、ワーキングホリデーや旅行とは違うということをしっかり頭において頂きたいと思います」。同じホテルで働くにしても、ベルならベル、レセプションならレセプションというようにあくまでもアルバイトという立場のワーキングホリデーと違い、高度な仕事を任されるのがインターンシップ。その分、行けばなんとかなるという甘い考えは通用しないと田中さんは言います。「準備不足でクビにならないためにも、専門用語などの現場で必要な基礎知識はしっかりと勉強して行くことが大切です」。  通常出発1ヵ月前でも受付可能な語学留学と違い、準備期間も最低2ヵ月半から3ヵ月かかります。「お申し込みいただくと、まず書類審査と英語での面接を経て登録をしていただき、同時に受入企業に希望開始日と期間、英文の履歴書を送りますが、ここまでで大体1ヵ月から1ヵ月半かかります。それから国によってはない場合もありますが、先方と電話でインタビューを行って研修が決定し、オリエンテーションなどの準備があるわけです」。自分の希望ばかりを優先するのではなく、実際に自分がその企業に何を貢献できるのかも考え、そのための準備をする。それが実りあるインターンシップを送るための条件だと田中さんは言います。

大切なのはインターンシップで何を学び、どんな貢献ができるのか

0901sp1_4 0901sp1_5

せっかく海外で働く機会を得るなら少しでも長くいたい。実際、参加者の多くがそう望んでいるそうですが、「残念ながらビザの問題があるので、そうそう希望通りに行かないのが現状です。特に失業率の高いヨーロッパではそれだけ条件が厳しくなります」。取得するビザや滞在できる期間は国によって違いますが、ヨーロッパの場合はワーキングホリデービザか研修生ビザ、学生ビザ。参加者の年齢や、受け入れ先と移民局の判断で決まります。  滞在期間もドイツで最長6ヵ月、フランスでは6週間の語学研修の後で6週間の有給インターンシップが認められていますが、最初から中級レベルの語学力があれば語学研修を飛ばして12週間の研修が可能になります。イギリスは10週間の語学研修が必須になり、その後12週間のインターンシップという形になります。「その点、研修生ビザを取得するオーストラリアでは最長12ヵ月のフルタイムでの研修が認められる上、報酬も他国に比べかなり良くなります。ただ、その分語学力や経験などの条件は厳しくなりますね。また、インドネシアのバリ島でも最長12ヵ月の5つ星ホテルでのインターンシップができます。これは有給ではないのですが、滞在費が支給される上、能力によっては2ヵ月目から給料をもらえることもあるというものです」。  報酬をもらいながら海外で働くことのできる有給インターンシップは魅力も大きい反面、求められるものも多いのが現実です。プログラム選びは服選びといっしょというのが田中さんの持論。「自分は普段着が欲しいのか、アウトドアやフォーマル用が必要なのか。せっかく良い服を買っても、目的に合っていないと無駄になってしまいます。海外で実務を学びたいのか、将来の就職につなげたいのか、語学力をあげたいのか、ただ安く滞在したいのか。有給インターンシップ以外にも良いプログラムはたくさんありますし、目的によっては無給のインターンシップやワーキングホリデー、語学研修の方が良いということもあります。また、有給インターンシップも今後は花屋さんとかパン屋さん、貿易会社など専門分野ごとにさらに細分化されていくと思いますし、今は無給のオーストラリアでの野生動物保護なども将来は有給になっていく可能性も高いと思います。実務経験を通して学び、また自分の経験や知識を使って企業や社会に貢献する、そういう目的を持っている人にはますますチャンスは広がっていくと思いますよ」。
※ 取材協力・写真提供/インターンシップ振興会 田中国昭さん
※インターンシップ振興会の有給インターンプログラムは、下記のプログラム一覧でもご覧いただけます。また、各プログラムは無料で資料請求ができます。詳しい内容は資料でお確かめください。

おすすめ留学プラン