留学特集
2016.01.04

こんな留学があったんだ-安く長期滞在ができるオペアプログラム

皆さんは「オペア」ってご存知ですか―。海外でホームステイ先の子供の世話をすることで、個室と食事が提供され、給料ももらうことのできるのがオペア。少ない予算で長期間滞在することができ、さらに空き時間には語学学校などへ通うことも可能です。働きながら英語の勉強もできるとっても魅力的な滞在方法ですが、実際に誰でも参加できるものなのでしょうか。資格や必要な英語力は? また現地での仕事は? 私でも参加できるの?  まだまだ知られていないことがたくさんあります。但し、オペアとひとくちに言ってもその内容は様々。そこで今回は、アメリカに本部を持ち、世界各国から既に2000名以上のオペアをアメリカへ受け入れ実績のある、米国非営利教育法人アユサインターナショナル日本事務局の原田睦子さんにご協力いただき、参加条件や現地での生活などについて詳しくご紹介していきます。さて、このオペアプログラムとは、一体どんなものなのでしょうか。

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子供たちの世話をしながらホストファミリーの一員として生活

無料でホームステイをさせてもらう代わりに子供の面倒を見るというオペアは、もともと古くからヨーロッパにあるシステム。それによって多くの若い女性達が外国で勉強し、文化や教養を身につけてきました。

「今では女性限定という訳ではないのですが、やはり参加者は女性の方がほとんどですね。でも、現在出発準備中の男性が6名いらっしゃいますし、これから男性の参加者も増えてくると思いますよ」と教えてくれたのは、アメリカでの1年間のオペアプログラムを手配しているアユサインターナショナル日本事務局の原田さん。「参加資格が18歳から26歳に限定されているので、参加者の約7割が24~26歳の方です。皆さん子供が好きで、安く英語を勉強したりアメリカの生活や文化を学びたいとこのプログラムを選ばれていますが、ワーキングホリデーのように現地に到着してから仕事を探したり、途中で仕事を変えたりしなくて良いので、費用や生活面で安定しているから、という声も多いですね」。

ただし、給料をもらって仕事をするからにはやはりそれなりの責任が伴うもの。そのため年齢の他にもいくつかの参加条件が設定されています。「本当は保育経験があって英語力もあるという方がベストなのですが、なかなかすべてを満たすのは難しいと思います。そこで、例えば保育経験に関しては、出発までに保育園などで2歳未満のお子さんを200時間以上ボランティアでお世話をすれば、必要条件は満たしたと判断しています。2歳児以上限定のキッズオペアプログラムの参加者ならば、100~150時間2歳以上のお子さんのお世話をすればOKです。また、英語力についても、申し込み時点ではほとんどビギナーという方もたくさんいらっしゃいますが、ファミリーとの電話インタビューまでにはある程度の英語力をつけて頂くようにしています。仕事内容も相談できないし、ファミリーも決定しないことになってしまいますので皆さんには頑張っていただいてます」。滞在後にトラブルを抱えないためにも、必要な英語力は身につけておいた方がいいようです。

週休約140ドル、仕事内容はファミリーと相談

ファミリーによって子供の人数や年齢も、生活スタイルも違うので、当然仕事内容も変わってきますが、食事や入浴の世話、幼稚園の送り迎え、散歩や遊び相手など、仕事は子供の世話に関連することに限定されています。「基本的に、毎週1日半の休日と140ドルの給料、さらに年間10日間の有給休暇と、学校へ通う場合は500ドルの学費補助が保証されています。仕事のスケジュールや休みの曜日などはファミリーによって違いますが、学校へ通いたい場合などは相談で融通をつけてもらえる場合が多いですね。また、滞在中は個室と食事も提供されます。日本人は勤務態度もまじめだし、ホストファミリーからはとても評判が良いですよ」。自由時間には学校へ通ったり、外出したり、現地の交流イベントやアクティビティに参加して他の国から来たオペアとの交流を楽しむこともできます。こうした国際交流の要素が強いのもアユサインターナショナルのオペアの魅力の一つと言えそうですね。

もうひとつ、仕事で必要なのが車の運転免許。これは参加条件にも含まれています。「実際に運転するかはファミリーにもよりますが、アメリカは何といっても車社会ですので、出発前までには取得していただきます。右側通行の運転は不安とおっしゃる方も多いのですが、慣れるまではファミリーがついていてくれたり、配慮してくれるので、皆さんなんとかやっていらっしゃいますよ」。

帰国後は児童英語教師への道も

せっかくならもう少しアメリカを旅行したり楽しみたい、またもっとオペアを体験したい、という時はどうしたら良いのでしょうか。「このプログラムはアメリカ国務省の承認のもとで行われているので、13ヵ月有効の交流訪問者ビザを取得して渡米します。オペア自体は1年間なので、終了後にさらに1ヵ月間滞在できるわけです。また1回だけですが、6ヵ月もしくは9ヵ月、12ヵ月間オペアを延長することも可能です」。

そうして多くの経験を経て帰国後は、やはりその経験と英語力を活かした仕事に就く人が多いそうです。「私どもでもヤマハの児童英語教師の仕事をご紹介していますが、他にも英語を使う保育園や外資系企業などに就職される方もいらっしゃいます。子供と英語が好きで児童英語教師を目指す方はもちろん、これからは大学や短大卒業後の進路の一つとしてもオペアプログラムを選択する方も増えるのではないでしょうか。」子供の英語教育への関心が高まる今、教える側のスキルにも注目が集まってきています。英語の技術はもちろん、現地で実際に生活をして培ったコミュニケーション能力が、今後の貴重なスキルになることでしょう。すでに保育士や幼稚園教諭、小学校教諭、小児看護士などの資格をお持ちの方なら、通常139.05ドルの週給が200ドルに上がるエリートオペアというコースもあるそうです。「保育のプロとしてご自身のスキルを磨く良い機会ですし、何より自信に繋がります」。

また、海外で働いてみたいという方は年々増えて続けていますが、その滞在方法として、「これまでは、海外で働く=ワーキングホリデーと考えていた方も多かったと思いますが、ワーホリと同列でオペアという選択肢を比較・検討するという方も増えるでしょうね」。 異文化の中で、子供の世話という責任ある仕事をするため、準備期間も最低6ヵ月から1年は必要と原田さんは言います。「語学留学よりも準備期間が長かったり、試験があったり、とっつきにくいと考える方もいらっしゃるかも知れませんが、これも充実した12ヵ月を過ごすため。準備をしっかりすればするほど滞在も充実してくるので、ぜひがんばってチャレンジしてください」。

留学を単なる経験としてではなく、帰国後をしっかりと見据えた自分のステップアップと考える人にこれから注目を集めそうなプログラムと言えそうです。

※取材協力・写真提供/米国非営利教育法人アユサインターナショナル日本事務局 原田睦子さん

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