留学特集
2016.01.01

志望校の選択肢にアメリカの大学を加える

最近、アメリカの大学を選ぶ日本の高校生が増加中。自由で柔軟なシステム、豊富な専攻や充実した施設など、様々な理由があるようです。高校生の皆さんに、日本とアメリカの大学の併願方法と進学ルートを説明していきます。

アメリカの大学を目指す高校生が、増加の一途をたどる現状。その理由とは?

toku_vo2_08
1.国際化に伴う日本の就職事情の変化。
コミュニケーション能力や自立精神など、従来以上に海外大学卒業者の資質が企業に評価されつつあります。
2.日本にないアメリカの大学が持つ数多くのメリット。
柔軟な教育制度に莫大な予算をかけた施設や設備、世界の留学生が集まる国際色豊かな環境など、日本の大学では得難い魅力がたくさんあります。
3.日本の大学教育に対する懸念と失望。
学問の質、学ぶ環境においての大学国際ランキングにおいて、日本の学校はアメリカを始め欧米に大きく水をあけられているという実態、また「日本の大学では遊んでしまう」という懸念が、目的意識の高い学生の留学志向を高めているようです。
4.経済負担の軽減。
物価が安い州の公立大学を留学先に選ぶことで、地方の学生が東京で一人暮らしをして私大に通うよりも学費・生活費が安く抑えられるという報告があります。
5.留学生をサポートするシステムの進化。
「条件付き入学」(後述)や提携大学への入学を保証する語学学校などの存在が、多くの人にとって難関とされていたアメリカ大学進学を、努力次第で実現可能な目標へと変化させました。
6.日本の受験勉強の妨げとならないアメリカ大学出願。
アメリカ大学は書類審査で合否を決定するため、日本の大学と併願しても、受験勉強の妨げにはなりません。

このような理由から、最近では海外の大学、特にアメリカ大学を卒業後の選択肢のひとつとして真剣に考える高校生が増えてきています。そこで、ここでは、日本の大学との併願と日本人に適した進学方法について触れていきます。

日本とアメリカの大学併願がなぜできるのか?

両国の入学制度の違いを上手く利用するのが「日米併願」です。日本の多くの大学では一斉入試を実施しますが、アメリカ大学では高校の成績、英語力を証明するTOEFLスコア、エッセイなどの書類審査で合否を決定します。

出願から結果通知までにかかる日数はおよそ1~2ヵ月。高3の11~12月までにアメリカに出願しておけば、翌年2月には日本とアメリカの合否が判明するので、両方の結果を見比べて進路を検討することができます。また、入学試験のないアメリカの大学を志望校の選択肢に加えても、日本での受験勉強の妨げとならず、日米併願が可能となります。

また、書類審査に必要なTOEFLスコアが不足している人やスコアを持っていない人でも、「条件付入学制度」(後述)がある大学や短大なら現在の英語力で出願することができます。

やっぱり心配。英語力はどのくらい必要?

アメリカ大学では、英語を母国語としない留学生の入学に際し、英語力を証明するTOEFL※のスコア提出を求めるところがほとんどです。入学条件の目安は、総合4年制大学でTOEFL CBT173点(英検準1級相当)以上、州立2年制大学でTOEFL CBT 133点(英検2級相当)とされています。

しかし、平均的な日本人の高校卒業時のスコアは130点前後、さらにスコアをクリアした後も、大学の授業に不可欠な論文作成やディスカッションスキルなどアカデミックスキルを磨く必要があります。そのため、大多数の日本人は進学前に日本や現地の語学講座を受けることになります。留学期間の短縮と費用の節約を考えるなら、出発前にできるだけ英語力を伸ばし、何度もTOEFL試験を受けるべきでしょう。

※TOEFL:Test of English as a Foreign Languageの略。英語を母国語としない人の英語能力を測定するテストで、世界各国で実施されている。アメリカやカナダを中心に英語圏への留学・進学に求められることが多い。筆記テスト(Paper-Based Testing/PBT)とコンピュータテスト(Computer-Based Testing/CBT)の2種類があるが、現在はCBTへの移行が進んでいる。CBT はListening、Structure(構文、文法)、Reading、Writingのうち、Writingを除く3セクションの解答はほぼ選択式になっている。また、2006年実施の次世代TOEFLは、Structureの変わりにSpeakingが加わるなど大幅に改変される。

今の英語力でも出願できる「条件付き入学」

「条件付き入学」とは、TOEFLスコアが入学の基準に達していなくても、大学付属、あるいは大学の指定する語学講座に参加し、英語力やアカデミックスキルを高めることを条件に入学を認める制度です。アメリカでは非常に一般的な進学方法で、多くの留学生がこの制度を利用してコミュニティーカレッジや4年制大学に進学を果たしています。

英語力が一定のレベルに達すると、本科課程の授業を徐々に受けられるようになります。アメリカ大学では学期ごとの入学を認めている場合が多いので、新年度が始まる9月以外にも入学のチャンスはあります。1年を2つの学期に分けたセメスター制、1年を4つの学期に分けたクオーター制など、採用する学期制によって入学可能なタイミングと回数は異なります。

日本人に適したアメリカ大学進学1 2年制大学経由、4年生大学卒業

アメリカには、コミュニティーカレッジという2年制の公立大学があります。英語力を証明するTOEFLのスコアが173点以上の4年制大学に対して、コミュニティーカレッジでは133点以上とハードルが低く、英語を母国語としない日本人にとっては比較的入学しやすいといえます。

そこで初めからアメリカの4年制大学へ入学するのではなく、まずは入学しやすいコミュニティーカレッジの「進学コース」へ進み、その後希望する4年制大学の3年次への編入を目指します。

コミュニティーカレッジから4年制大学へ編入する方法は、アメリカでは一般的です。「進学コース」は4年制大学の一般教養課程とほぼ同じカリキュラムが組まれており編入もスムーズです。特に編入しやすいのが、同じ州内にある公立大学で、教育システムが共通しているため、コミュニティーカレッジで取得した単位が無駄になりません。ここでの成績次第では、有名難関大学への編入も可能となります。

また環境面においても、規模が比較的小さなコミュニティーカレッジはクラスも少人数で、研究活動に重点を置く4年制の教授に比べ教育指導重視の教授が多く、授業や進路の相談にきめ細かく対応してもらえることも日本人にとってコミュニティーカレッジが適している点と言えます。

日本人に適したアメリカ大学進学2 日本で準備、入学確定後に渡米

上で述べた「条件付き入学」や「編入制度」に加え、日本でしっかり進学準備をしてからアメリカの大学学部課程に入学するという選択肢もあります。国内準備型の進学プログラムでは、高校に通いながら、あるいは卒業後に日本で実施される研修や語学講座に参加することになります。授業に欠かせないディスカッションやライティングスキルを伸ばすと同時に、海外で暮らす心構えを段階的に準備していくことで、よりスムーズな進学を実現できるのがメリットです。

こうしたプランを提供する教育機関はアメリカの大学と提携関係を結ぶことにより、TOEFL免除や入学保証などの特典を強みにしています。また、現地の専任スタッフによる学業・生活全般に及ぶ手厚いサポートや、帰国後の就職相談までを請け負っているところもあります。

日本にはない専門分野&施設の充実度は圧倒的!学びたいものきっと見つかる。

学校間の競争が激しく、少しでも多くの優秀な学生を呼ぶために学ぶ側のニーズを反映して運営されるアメリカの大学。結果として、他国の追随を許さないほどの充実した教育環境を作りあげました。

学べる専門分野は実に600種類と、まさに世界一の充実度です。留学生に圧倒的な人気を誇るのはビジネスですが、コンピュータサイエンスや工学系など、アメリカの得意分野もポピュラーです。また、映画、ファッション、演劇、ホテル学など日本ならば専門学校でしか学べないような特殊分野、老人学、スポーツ心理学、ジャーナリズム学といったなじみのない分野の学位も取得することができます。

アメリカの大学は「実社会に出る前の準備機関」と認識されているため、カリキュラムは実践本位。地元企業でのインターンシップを含むコースも多く、学内に設立された研究所や施設では本番さながらの実地訓練を積むことができます。7万人を収容するスポーツスタジアムや自家用ジェットが並ぶ空港、映画撮影スタジオなどを所有する大学もあるほどです。

アメリカの大学で学べる専攻例
ビジネス
ビジネス学、経済学、経営学、ホテル・レストラン学、会計学、マーケティング
マスコミュニケーション
ジャーナリズム学、テレビ・ラジオ学、広告・PR学
社会学・教育学
老人学、コミュニケーション学、TESOL(英語指導)、幼児教育学
航空学・エンジニアリング
航空学、航空宇宙学、機会工学、電気工学
コンピュータ
電子工学、コンピュータサイエンス、情報システム学、コンピュータグラフィックス
医学
看護学、セラピー、理学療法学
スポーツ
アスレティックトレーニング、スポーツ管理学、コーチング学
アート・エンターテインメント
映画、映像・テレビ学、舞台芸術、演技、ダンス、音楽、美術、スタジオアート、ファッションデザイン

おすすめ留学プラン